同じ城東エリアでも最大6,000万円差!東京23区“住宅価格のリアル”をデータで検証

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住宅価格が高騰している昨今ですが、同じ東京23区内でも、さらには同じ区内であっても住宅価格には大きな差があります。

今回は、国土交通省が公表している「不動産取引価格情報」をもとに、城東エリア(台東区・墨田区・荒川区・足立区・江東区・葛飾区・江戸川区)の住宅の取引価格を比較してみます。

これから住宅を購入する予定だけどエリアが決まっていない方、
希望エリアはあるものの予算オーバーでエリア変更を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


城東7区の住宅価格

※ 対象データは以下の条件で抽出しています

  • 2025年第1四半期〜第3四半期
  • 築20年以内
  • 床面積60㎡以上

中古マンション

取引価格中央値サンプル数
江東区11,000万円723
台東区8,700万円128
荒川区7,100万円141
墨田区6,800万円121
江戸川区6,000万円261
葛飾区5,600万円194
足立区5,000万円235

戸建住宅

取引価格中央値サンプル数
台東区7,300万円11
江東区6,000万円99
荒川区6,200万円65
墨田区5,800万円84
江戸川区5,300万円397
葛飾区4,800万円304
足立区4,400万円401

ポイント

同じ城東エリアでも、取引価格の中央値には最大で約6,000万円の差があります。

特に江東区は、豊洲・有明などの湾岸エリアの影響でマンション価格が高く、中央値を大きく押し上げています。

一方で足立区や葛飾区は、城東エリアの中では比較的手頃な価格帯となっています。


墨田区でもエリアによって大きく異なる

城東エリアの中でも、墨田区は価格帯が中間に位置しています。
しかし実際には、墨田区内でもエリアによって住宅価格は大きく異なります。

そこで、墨田区を大きく

北側エリア(向島・京島・八広・東向島・文花など)
南側エリア(錦糸町・両国・押上・本所・石原・菊川など)

の2つに分けて取引価格を比較してみました。

中古マンション(築20年以内、床面積60㎡以上)

エリア取引価格中央値サンプル数
北側エリア5,450万円70
南側エリア8,200万円51

戸建住宅(築20年以内、床面積60㎡以上)

エリア取引価格中央値サンプル数
北側エリア5,650万円72
南側エリア7,750万円14

このように、同じ墨田区でも

南側エリアの方が約2,000〜3,000万円ほど高い

傾向が見られます。

これは

  • 錦糸町・押上などの商業集積
  • スカイツリー周辺の再開発
  • JR総武線・半蔵門線など交通利便性

といった要因が影響していると考えられます。


墨田区の住宅価格(築年数・面積別)

さらに、築年数(築30年~10年以内)と床面積(50㎡~70㎡以上)による価格の違いも見てみます。

戸建はサンプル数が少なく価格の差があまり出ませんでしたが、マンションは築年数と床面積による違いが明確に出ています。

中古マンション

築年以内面積以上価格中央値サンプル数
30年50㎡6,200万円324
30年60㎡6,300万円248
30年70㎡6,800万円123
20年50㎡6,200万円180
20年60㎡6,800万円121
20年70㎡7,000万円63
10年50㎡6,300万円44
10年60㎡7,500万円19
10年70㎡9,900万円7

戸建住宅

築年以内面積以上価格中央値サンプル数
30年50㎡5,900万円97
30年60㎡5,900万円96
30年70㎡5,900万円95
20年50㎡5,800万円84
20年60㎡5,950万円83
20年70㎡5,800万円83
10年50㎡5,800万円67
10年60㎡5,850万円66
10年70㎡5,850万円66

まとめ

今回のデータから分かるように、同じ城東エリアであっても住宅価格には大きな差があり、マンションでは最大で約6,000万円もの開きが見られました。

さらに墨田区のように、同じ区内であってもエリアによって約2,000〜3,000万円の価格差が生じています。これは、駅へのアクセスや交通利便性、商業施設の集積、再開発の有無などが住宅価格に大きく影響しているためです。

住宅購入を検討する際、「○○区に住みたい」という区単位のイメージだけで考えると、想定以上に価格が高く感じることがあります。しかし実際には、同じ区内でもエリアによって価格帯は大きく異なります。

そのため、

  • 同じ区内でもエリアを広げて検討する
  • 隣接区の価格帯も比較する
  • 築年数や床面積など、条件の優先順位を整理する

といった視点を持つことで、予算内でより現実的な選択肢が見えてくる可能性があります。

住宅購入では「人気エリア」にこだわらず、自分に合った予算で探すことが、後悔しない住まい選びにつながると言えるでしょう。