住宅ローン利用者調査(2026年1月)から考える いま住宅ローンで“後悔しない人”がやっていること

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住宅購入は、多くの方にとって人生最大の買い物です。

そして同時に、「住宅ローン」は家計に長期間影響を与える、最も大きな金融契約のひとつでもあります。

住宅金融支援機構が2026年2月20日に公表した「住宅ローン利用者調査(2026年1月)」では、実際に住宅ローンを利用した人たちの金利タイプや返済期間、金利上昇に対する意識などが明らかになっています。

この調査結果から見えてくるのは、
「多くの人が“なんとなく”住宅ローンを選んでいる」
という現実です。

本記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から、これから住宅ローンを組む方が後悔しないために押さえるべきポイントを解説します。


住宅ローン金利は“すでに上昇局面”に入っている

調査によると、実際に借り入れた住宅ローンの金利帯で最も多かったのは「年0.5%超~1.0%以下」でした。

また、前回調査と比較すると、より低い金利帯の割合は減少し、1.0%超の層が増加しています。

これは、日銀の金融政策変更などを背景に、「超低金利時代が終わりつつある」ことを示しています。

住宅ローンは数十年にわたる契約です。

今の金利が低いからといって、将来の金利上昇を無視した借り方は、家計リスクを高めることになります。


それでも7割以上が「変動金利」を選んでいる現実

現在の住宅ローン利用者のうち、約75%が変動金利を選択しています。

変動金利は当初の金利が低く、毎月の返済額も抑えやすいため、
・借入可能額を増やせる
・月々の支払いを軽くできる
というメリットがあります。

一方で、調査では7割以上の人が「今後1年で金利は上がる」と考えているにもかかわらず、変動金利を選んでいます。

今後の金利見通しを踏まえ、「固定金利よりも変動金利の方が有利だ」と合理的に判断したうえで選択しているのであれば問題ありませんが、単に目先の返済負担の軽さだけを理由に選んでいる場合は注意が必要です。


金利が上がったときの“返済額の変化”を理解していますか?

調査では、
・金利が上がった場合に、返済額がどう変わるか
・優遇金利が外れたときにどうなるか
といったルールについて、

「よく理解していない」「少し不安」と答えた人が約半数にのぼっています。

これはFPの立場から見ると、非常に気になるポイントです。

住宅ローンは、
✔ 金利が0.5%上がるだけで、総返済額が数百万円変わる
✔ 家計の余裕が一気に削られる
といった影響が出るケースも珍しくありません。

「なんとなく大丈夫そう」ではなく、
金利上昇時のシミュレーションを“具体的な数字”で把握しておくことが重要です。


返済期間を延ばす=安心、ではない

返済期間は「30~35年」が最も多く、40年ローンも増えています。
返済期間を長くすると、毎月の返済額は確かに軽くなります。

しかしFPとしてお伝えしたいのは、
返済期間を延ばす=安全、ではないということです。

・子どもの教育費が本格化する時期
・自分の老後資金の準備
・収入が減少する可能性

こうしたライフイベントと住宅ローン返済が重なると、
「想定より家計が苦しい」という状況に陥る方は少なくありません。


FP相談の本当の価値は「住宅ローン単体」ではなく「人生全体」

調査では、住宅ローンの相談先として「不動産会社」「金融機関」が多数を占めますが、「ファイナンシャルプランナー等の専門家」も一定数います。

FP相談の最大の価値は、住宅ローンを“人生全体のキャッシュフローの中で位置づけられること”にあります。

・住宅ローンを組んだ後、教育費と両立できるか
・老後資金は確保できるか
・もし収入が減った場合でも生活は維持できるか

こうした視点を持たずに住宅ローンを組むと、「家は買えたけど、生活が苦しい」という本末転倒な状態になりかねません。


ウィズFPが大切にしている住宅ローンの考え方

ウィズFPでは、住宅ローンを「借りられるか」ではなく、「無理なく返し続けられるか」を最も重視します。

特に重視しているポイントは次の3つです。

① 金利上昇・収入変動を織り込んだライフプラン
楽観シナリオだけでなく、厳しめのケースも想定してシミュレーションします。

② 教育費・老後資金とのバランス
住宅ローンを優先しすぎて、将来のお金が不足しないかを確認します。

③ 住宅購入後の“暮らしの質”を守る設計
「返済に追われる生活」ではなく、「安心して暮らせる家計」を目指します。


まとめ|住宅ローン選びで後悔しないために

住宅金融支援機構の調査からは、

✔ 金利上昇への不安を感じつつも
✔ 目先の金利の低さでローンを選んでいる人が多い

という実態が浮かび上がりました。

住宅購入は人生の目的ではありません。

家を買ったあとも、
・旅行に行ける
・子どもの選択肢を狭めない
・老後に不安を残さない

そんな「お金の余白」を残すためにも、住宅購入前に一度、ライフプランから住宅ローンを見直してみることをおすすめします。

ウィズFPでは、住宅購入前・住宅ローン検討中の方のご相談を通じて、「買ってよかった」と心から思える住まい選びをサポートしています。