【令和7年版】墨田区の住宅地・公示地価ランキングと過去10年の推移

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墨田区は「下町の暮らしやすさ」と「都心へのアクセスの良さ」を兼ね備えたエリアとして、近年ますます注目されています。

東京スカイツリーや両国国技館などの観光スポットに加え、再開発による街の進化もあり、住宅需要は堅調に推移しています。

今回は、令和7年度(2025年)の墨田区住宅地・公示地価ランキングと、過去10年の推移を分かりやすく解説します。

※本記事では「住宅地」に限定しており、錦糸町駅周辺・両国駅周辺・押上駅周辺などの「商業地域」は除外しています。
※本文中のランキング表やグラフは、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の公示地価データをもとに作成しています。


墨田区の住宅地地価の概況(令和7年)

  • 平均価格:約54.0万円/㎡(坪単価 約179万円)
     前年比+10.1%の上昇で、住宅地としては力強い伸びを示しました。全国平均(+2.1%)、東京都全体(+4.2%)を大きく上回っており、都内でも屈指の上昇率です。
  • 4年連続の上昇
     コロナ禍で一時落ち込んだ時期を経て、23区全体の住宅需要が回復。墨田区も例外ではなく、堅調に右肩上がりとなっています。
  • 駅力のあるエリアに集中
     両国、錦糸町、押上など、複数路線が利用できる駅周辺が高水準。近年は東武線・京成線の沿線整備も進み、利便性と生活環境の両立が評価されています。

【令和7年】墨田区・住宅地公示地価ランキング

  1. 上位は「駅近×生活利便性」の地点が中心
     両国・錦糸町・押上といった利便性の高い駅周辺の住宅地が上位に並びます。再開発や大型商業施設の影響も大きく、生活と交通利便を兼ね備えています。
  2. 北部と南部で差が出る
     両国・錦糸町など南部の繁華街寄りは地価水準が高め。一方、北部(鐘ヶ淵や八広など)は比較的落ち着いた水準を維持しています。

過去10年の推移(住宅地の平均)

墨田区住宅地の地価は、この10年で大きな変化を経験しました。

2015〜2019年:安定した上昇基調

低金利政策と都心回帰の流れを背景に、墨田区の住宅需要は底堅く推移。駅周辺を中心に地価は安定上昇しました。

2020〜2021年:コロナ禍で一時停滞

観光地に依存する商業地は下落しましたが、住宅地は影響が限定的。ただし取引件数の減少で、上昇幅は縮小しました。

2022〜2025年:力強い回復と加速

在宅勤務の定着により「都心に近い、住みやすいエリア」としての魅力が再評価されました。さらに、インバウンド回復による民泊需要なども地価上昇を後押し。駅近や再開発エリアでは二桁の上昇率を記録する地点も出ています。

長期的に見ると、年平均+4〜5%程度の成長ペースで上昇しており、令和7年の伸びは過去10年でも最も力強い局面にあります。


今後の展望

墨田区の住宅地価は、以下の理由から今後も堅調に推移する可能性が高いと考えられます。

  • 再開発の進展:錦糸町・押上を中心に街が進化
  • 交通利便性の向上:都心や空港へのアクセス改善
  • 観光・インバウンド需要:エリアのブランド力を底上げ
  • まだ割安なエリアの存在:北部を中心に伸びしろ大

住宅購入や不動産投資を検討している方にとって、墨田区は今後も注目すべきエリアといえるでしょう。


まとめ

  • 令和7年の墨田区住宅地の平均価格は 54.0万円/㎡(前年比+10.1%) と大幅に上昇。
  • 上位地点は 錦糸町・両国・押上など駅近エリア が中心。
  • 東武線・京成線沿線も堅調に上昇しつつ、まだ割安感がある。
  • 過去10年で見ると、コロナ禍での停滞を経て 力強い回復基調 にある。
  • 今後も 都心アクセスと生活利便性の高さ から、堅調な地価推移が期待できる。

住宅購入を検討されている方にとって、墨田区は「資産価値」と「住みやすさ」の両方を兼ね備えたエリアです。

マイホーム選びや資産形成の一環として、ぜひ参考にしてみてください。